■ 家族4人(妻+子ども2人)でFIREを決断した理由
私は42歳でFIREを決断した(理由は別記事、【18年尽くした会社と決裂した日】【続編:18年尽くした会社と決裂した日】【続編:18年尽くした会社と決裂した“その後・第二章”“その後”】を見てほしい)。 家族構成は、妻(38歳)、子ども4歳、そしてもうすぐもう1人生まれる予定。 つまり、我が家は4人家族になる。年間支出は 720万円。 これは家族4人が“普通に暮らすためのリアルな生活費”だ。
■ 42歳時点の総資産1.6億円の内訳

現在の資産は以下の通り。(比率はNISA満額完了後想定、合計金額は同じ)
- 総資産:159,044,256円
- 現金:72,215,852円
- 株式:86,828,404円【内訳:issp500米国株(1655)+投資信託(eMAXIS Slim 米国株S&P500)=¥61,787,352 MXS全世界株式(2559)+投資信託(eMAXIS Slim全世界株式)=¥25,041,052】
- 年間配当:60万円
- 年金:60歳から年間120万円(私)
現金比率が高いが、これには明確な意図がある。
■ 高支出家庭が4%ルールを使わない理由

SNSでよく見る「4%ルール」。 しかし私は採用しない。
理由は単純で、 年間720万円という高支出では4%ルールの前提を満たさないからだ。
■ まずは“私だけの資産”で成立させるFIRE戦略

● 42〜52歳は現金+配当で生活(株は絶対に売らない)
- 年間支出:720万円
- 配当:60万円 → 不足:660万円/年 → 10年で 6600万円 を現金から消費
52歳時点の現金残高: 6,215,852円
株は一切売らず、10年間ひたすら複利で増やす。
■ 52歳時点の株式残高(利回り3〜7%)
| 利回り | 52歳の株式残高予測 |
|--------|--------------------|
| 3% ⇒ | 約1億1665万円 |
| 4% ⇒ | 約1億2846万円 |
| 5% ⇒ | 約1億4144万円 |
| 6% ⇒ | 約1億5574万円 |
| 7% ⇒ | 約1億7154万円 |
ここで、私がFIRE戦略を組むうえで重要視しているのが「現実的な利回り設定」だ。
SNSでは“年利7%前提”のシミュレーションをよく見るが、私はもっと保守的に考えている。
理由はシンプルで、世界株(オルカン)と米国株(S&P500)の長期リターンを冷静に見ると、配当抜きの価格リターンは以下の水準だからだ。
まず、S&P500は過去10年でおよそ12〜14%、20年では8〜9%、30年でも8%前後の成長をしてきた。
一方で、オルカン(MSCI ACWI)は米国以外の成長が鈍いため、10年で6〜7%、20年で5〜6%、30年でも5〜6%程度に落ち着く。
つまり、世界株ベースで考えるなら「5%前後」が現実的な期待値になる。
米国株だけに集中すればリターンは上がるが、私は家族4人を抱えている以上、リスクを取りすぎるわけにはいかない。
だからこそ、この記事で使っている利回り3〜7%のレンジは、
「過去データに基づいた現実的な幅」になっている。
■ 52歳以降の取り崩し戦略(年金120万円を反映)
● 52〜59歳
- 支出:720万円
- 配当:60万円 → 不足:660万円/年(株から取り崩し)
● 60歳〜
- 支出:720万円
- 配当:60万円
- 私の年金:120万円 → 不足:540万円/年
■ 利回り別|私だけの資産での資産寿命(52〜100歳)
● 利回り3%
→ 90歳前後で枯渇
● 利回り4%
→ 100歳前後で枯渇
● 利回り5%
→ 100歳までほぼ持つ
● 利回り6%
→ 100歳で約3000万円残る
● 利回り7%
→ 100歳で約2.7億円残る
■ ここまでの結論(私だけの資産バージョン)
- 利回り5%以上ならFIREは成立
- 3〜4%でも“ギリギリ”戦える
- 7%なら資産は増え続ける
つまり、
👉「私だけの資産でも、利回り5%以上ならFIREは成立する」
■ ここから“保険”の話:妻の相続2000万円と年金

ここまでの計算は、あくまで 私だけの資産 で成立させるプランだった。
しかし実は、 私にはもう一つの“保険”がある。
■ 妻の相続:48歳で2000万円
42〜48歳の6年間で使う現金は:
660万円 × 6年 = 3960万円
現金残高: 72,215,852 − 39,600,000 = 32,615,852円
ここに妻の相続 2000万円 が入ると:
→ 48歳の現金:52,615,852円
■ 妻の年金:60歳から月4.7万円(年間56.4万円)
夫婦合算の年金は:
- 私:120万円
- 妻:56.4万円 → 合計176.4万円
■ 60歳以降のキャッシュフロー(妻あり)
- 支出:720万円
- 配当:60万円
- 年金(夫婦合算):176.4万円
→ 不足: 720 − 60 − 176.4 = 483.6万円/年
妻なしのときは 540万円 の取り崩しだったので、 妻の年金により 年間56.4万円の改善。
■ 妻の資産+年金を含めたFIRE成功率(利回り3〜7%)
● 利回り3%
→ 90歳 → 95歳前後まで延びる
● 利回り4%
→ 100歳まで持つ可能性が高い
● 利回り5%
→ 100歳でも約2000万円残る
● 利回り6%
→ 100歳で約2.6億円
● 利回り7%
→ 100歳で約5.7億円
■ 妻の資産あり/なしの比較表(相続+年金)
コード
| 利回り | 妻なし | 妻あり |
|--------|-----------------|-----------------------|
| 3% | 90歳前後で枯渇 | 95歳前後まで延びる |
| 4% | 100歳前後で枯渇 | 100歳まで持つ可能性大 |
| 5% | 100歳ギリギリ | 100歳でも約2000万残る |
| 6% | 100歳で3000万 | 100歳で約2.6億 |
| 7% | 100歳で2.7億 | 100歳で約5.7億 |
■ 年収1000万円は「労働」ではなく「資本」が生む──これが資本主義の現実

年間720万円の生活費は、 家族4人で普通に暮らすための“リアルな数字”だ。
では、この720万円を手取りで稼ごうとするとどうなるか。
答えはシンプルで、 額面で約1000万円が必要になる。
社会保険料、住民税、所得税。 これらを差し引くと、手取りは大きく減る。
別に自慢したいわけではない。 ただ、これが現実だ。
そして、私が言いたいのは一つだけ。
👉「これが資本主義」だということ。
働いて稼ぐお金は、 税金と社会保険料で大きく削られる。
一方で、 資産が生むお金(配当・値上がり益)は、働かなくても入ってくる。
FIREは贅沢ではなく、 資本主義のルールを理解したうえでの戦略 だ。
■ 完璧を求めてもキリがない。だから今、動く

未来の相場は誰にも読めない。 不安はゼロにならない。
でも、 今が一番若い日 であることは間違いない。
■ 最悪の最悪でも「月10万円稼げば」ほぼ失敗しない

FIREは「一切働かないこと」ではない。
もし本当に資産が減ってきたとしても、 月10万円でも稼げば、ほぼ間違いなくFIREは失敗しない。
■ まとめ|私だけで成立し、妻の資産で“超安定”になるFIRE

私のFIRE戦略は、
- 42歳で退職
- 家族4人で年間720万円の生活
- 10年間は現金+配当で生活
- 株は売らずに複利成長
- 52歳以降は取り崩し+年金
- 利回り5%以上なら「私だけの資産」でも成立
- 妻の相続2000万円+妻の年金56.4万円で成功率がさらに上がる
- 最悪は月10万円稼げばいい
という構造になっている。
この記事が、同じように悩んでいる誰かの参考になれば幸いだ。


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