■ 前回戦略の振り返りと今回のアップデートポイント
以前公開したブログ「42歳・資産1.6億でFIRE|家族4人でも成立したリアル戦略」を、今回さらにアップデートした。 基本方針である “株+投資信託は10年間売らない” という戦略は変えていない。 今回のアップデートポイントは、前回ブログで記載した 現金 72,215,852円の扱い方 だ。
前回は、年間支出720万円(インフレ込み)を10年間は現金でまかなうという設計だった。 この720万円には、すでに確定している 年間60万円の配当収入 も含まれており、実際に現金から取り崩す必要があるのは 660万円 という前提だった。
つまり「10年間は現金で生活し、その間は株を一切売らずに複利成長させる」という戦略だ。
■ なぜ現金の置き場所を見直したのか

基本戦略は変わらないが、今回は 現金72,215,852円を“現金+日本国債(10年変動)”に分散させる という選択肢を追加した。 この現金部分は、今回のFIRE戦略において 絶対に失敗できない“生命線” であり、ここをどう守るかが最重要になる。
とはいえ、これだけの金額を現金のまま寝かせておくのは、どう考えてももったいないと感じたのが見直しの出発点だった。 そこで念のため国債について調べ直した。
その結果、今回のタイトルにもあるように、「現金の置き場所を変えるだけで10年後の残高が大きく変わる」 という事実に気づいた。
正直、前回の記事を書いた時点では、この選択肢をまったく考えていなかった。 国債については理解しているつもりだったが、今振り返ると“自称中級者”レベルで、深く理解できていなかったのだと思う。
■ 過去の投資判断と気づき

一時期、米国債の購入を検討していた時期があり、実際に少額だけ購入したこともある。 結果的には利率と為替のタイミングが良く、今思えば悪くない買い物だったが、当時は「今後の金利や為替を考えると、株に投資した方が合理的だ」と判断してすぐ売却した。
もちろん、当時と今では市場環境もまったく違うし、何より今はFIREを成功させなければならない。家族もいる。守りが大事だ。
当時は米国債の勉強しかしておらず、
「国債とは満期まで持てば元本割れは絶対にしない」 「その期間の利率で毎年利子が受け取れる」
という、非常にシンプルな理解しか持っていなかった。
そのため、当然日本国債も同じ条件だと勝手に決めつけ、しかも「利子もゴミのような利率」と考えて、投資先の選択肢にすら入れていなかった。
■ 日本国債(10年変動)を選んだ理由

● ① 利率が今は十分に魅力的
現在の日本国債10年変動の利率は 1.55%(税引前)/約1.23%(税引後)。 「現金の置き場所」として考えるなら、これは十分すぎる利回りだ。
● ② 今の私にとってデメリットがほぼ存在しない
唯一のデメリットは「購入後1年間は売却できない」という点だけ。 しかし2年目以降は 元本割れなしで売却可能。 楽天証券で購入する予定だが、売却して現金化するまで 1週間もあれば十分。
● ③ 金利が上がれば利子も上がる“変動金利”
今後金利が上がれば、受け取れる利子も上昇する。 もちろん下がれば利子も下がるが、現金で寝かせておくよりは100%有利。
■ インフレ負けのリスクはあるが「現金よりは確実にマシ」
日本国債10年変動はインフレに完全には勝てない。 これは明確なデメリットだ。
ただし今回の前提は、
「現金で置いておくくらいなら、どこに置くべきか」
という話だ。
その比較軸で考えるなら、 日本国債10年変動は 現金より確実に優れている。
■ 今回のFIRE戦略における実際の購入比率
今回のFIRE戦略では、現金 72,215,852円 のうち “2年分の生活費だけ現金で確保し、残りを国債に回す” という形にした。
年間支出:720万円(うち60万円は配当でカバー → 実質660万円) 2年分:660万円 × 2年 = 1,320万円
● 現金として保持
1,320万円
● 国債に回す額
72,215,852 − 13,200,000 = 59,015,852円(約5,900万円)
■ 最終構成(660万円ベースに更新)
現金:1,320万円(実質2年分の生活費) 日本国債(10年変動):約5,900万円
■ 国債戦略と「現金7,200万円をそのまま保管した場合」の比較
今回のFIRE戦略がどれだけ合理的なのかを確認するために、 同じ元本7,200万円 を使って、
A:あなたの国債戦略(現金1,320万+国債5,880万) B:現金7,200万円をそのまま保管(利息ゼロ)
この2つを 完全に同条件(年間支出720万−配当60万=実質660万) で比較した。
■ 比較前提(両戦略共通)
年間支出:720万円 配当収入:60万円 実質必要生活費:660万円 比較期間:10年間 スタート資産:7,200万円で統一
■ A:国債戦略(あなたのFIRE設計)
現金:1,320万円(660万×2年) 国債:5,880万円(税引後1.23%で運用) 1〜2年目:現金660万×2 3年目以降:国債660万売却
■ B:現金7,200万円戦略(利息ゼロ)
現金:7,200万円 毎年660万円取り崩し
■ 10年間の資産推移(見やすい比較表)
年度 / ←A:国債戦略 /→ B:現金7,200万戦略
1年目:66,340,000円 / 65,400,000円
2年目:60,480,000円 / 58,800,000円
3年目:54,540,000円 / 52,200,000円
4年目:48,530,000円 / 45,600,000円
5年目:42,450,000円 / 39,000,000円
6年目:36,290,000円 / 32,400,000円
7年目:30,050,000円 / 25,800,000円
8年目:23,740,000円 / 19,200,000円
9年目:17,350,000円 / 12,600,000円
10年目:10,890,000円 / 6,000,000円
※ 国債残高は利息1.23%を加味した概算値 ※ 小数点以下は丸めているため多少の誤差あり
■ 10年後の差
A:国債戦略 → 約1,089万円 B:現金7,200万円戦略 → 600万円
■ 結論:現金の置き場所を変えるだけで“約500万円”の差が出た

国債戦略のほうが 約489万円 多く残る。
理由はシンプルで、
国債は 1.23%で増える 現金は ゼロで減るだけ
だからだ。
今回のアップデートで、 「現金の置き場所として日本国債を選ぶ合理性」が数字で明確に示せたと思う。 そしてFIREの成功率がさらに上がった。
ただ今回私が読者に伝えたいのは、 日本国債10年変動のメリット・デメリットを知っているかどうかだけで、資産の置き場所が大きく変わる ということだ。
投資をするべきなのは前提としても、 読者の中には「投資は怖い」「預金だけでいい」という人も多いはずだ。
そういう人にとっても、今回アップデートした 日本国債10年変動は“資産の保管場所”として十分に選択肢になる と感じている。


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