【続編:18年尽くした会社と決裂した“その後・第二章”】

メンタルヘルス

── 退社を伝える前に、予期せぬ形でその瞬間は訪れた ──

前回の記事を書いたのが4月初旬。 あの時点では、まだ社長に退社の意向を伝えていなかった。 だが、心の中ではすでに“次の章”が静かに始まっていた。4月末に伝えるつもりで準備を進めていたが、 人生はいつもこちらの都合どおりには動かない。退社を伝えるその瞬間は、 まったく予期しないタイミングで訪れた。

休暇中の昼下がり。妻と子どもと一緒に昼寝していた時、ショートメールの通知音が鳴った。 社長からだった。私と社長の連絡手段は、電話かショートメールのどちらか。 LINEは使わない。18年間ずっとそのスタイルだ。メッセージの内容は、前回伝えていた「解雇を依頼した社員はどうなった?」という確認だった。私はすぐに返信した。 「その件で改めてお会いして話がしたい。お時間をいただけないでしょうか。」すると、ほぼ即レスで返ってきた。 「明日も明後日も時間がない。今日の17時までなら事務所にいる。それに間に合わないなら、すべてメールで連絡してくれ。」18年の付き合いの中で、こんな“敬意のない”文面を受け取ったのは初めてだった。 私と社長は、某ブランドを育てるために共に戦ってきた“戦友”のような関係だった。 お互いにリスペクトがあったし、その感覚は強く共有していると思っていた。ためらいはなかった。 私は返信した。「解雇依頼を受けた社員については、何度も何度も考えましたが、私にはそれを伝えることはできません。 この状況を招いたのはすべて私の責任です。 退職させていただきたく存じます。 社長には感謝しかございません。 最後まで一生懸命働かせていただきます。」10分前まで、メールで退職を伝えるつもりなど一切なかった。 気づけば、送信ボタンを押していた。18年間、どんなに辛い時期でも耐え抜いてきた。 その私が、ついに“退社の意思”を明確に表明した。感情的になっている部分も確かにあった。 だが、9割は冷静だった。 幾度となく修羅場を切り抜けてきた経験が、逆に私を落ち着かせていた。そして、社長宛のメールには、あえて“決定的な文言”を抜いた。 退社希望日だ。 これは、残されるスタッフのことを考えての判断だった。

妻が昼寝から目を覚ましたタイミングで、社長に退社を伝えたことを話した。 一瞬だけ驚いた表情を見せたが、そのあとすぐに“ほっとしたような、嬉しそうな顔”に変わった。 長い付き合いだからわかる。 もともとリアクションが上手い妻だが、今回は心の声がそのまま表情に出ていた。

そして、私はすぐに退社するまでにやるべきことを頭の中で整理し始めた。 現実的なタスク、資金、家族の生活、引き継ぎ。 やることは多いが、不思議と不安よりも前に進む感覚の方が強かった。

今日は4月10日。 退社日は、現時点では 6月末 が最有力候補だ。ここから先、何が起きるのか。導かれているかんかくもある。誠、現実は小説より奇なり。 進展があれば、また記事にしようと思う。

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